2017年9月24日日曜日

ボート修復記念 清津峡の思い出

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ついにボートを直しました。

ボコッとヘコんだバウ
これくらいなら楽勝と思ったのですが
結構硬くて苦戦しました。

こんな感じまで直りました。

もはや絶望と思われたスターンが!

ここまで回復。
途中から整形手術ですね。

こんな感じに復活!
やりました!!

ということで
楽しい思い出が詰まった清津峡のブログをアップしようかなと。


スタートはこんな水量。
明らかに以前に下ったときより水量があったんですが
まぁこれくらいなら何とかなるかと。

段々渓谷になっていきます。
まだまだエディーもあり
余裕かなって感じです。

今回のメンバーなら
余裕ですね。

あ~こんなとこあったあった。
面影はありますが
全く別の川です。

期待に胸が膨らみます。

こんな滝も
絶景でテンションが上がっていきます。

いよいよ本格的なゴルジュへ。

そしてここからがノンストップ
すごい流速で狭いゴルジュを突き抜けます。
エディーはあってもボイルがすごく
うっかりはいると出れません。
うっかりというか頑張ってはいらないと入れません。

先頭を下っている人が見えなくなり
どこまで行ってもいないので
心配しながら下るというのの連続です。

やっとエディーで一息
結構きわどいホールもあったりして
ミスれない緊張感
でもまだまだいける感じです。

もしもストレーナーがあったら・・・
止まることはできないなぁ
と思いながら下っていきます。

それでも所々でエディーを取っては下っていきます。

そして間違いなく絶景は絶景です。

結構きわどい感じですが
そういうところは写真も取れないので
比較的落ち着いたところで撮ってます。

たぶん2個目の核心の滝ではないかと
上のエディーから僕だけ見ずに下ったので
ちょー緊張しました。

この二つの核心をクリアすれば
あとはポーテージセクションだけなので楽勝!
ということで
ハイタッチ!!

ポーテージセクションまでしばらく瀬もないこともわかっているので
気分も楽になり
楽しくダウンリバー

絶景だね
なんて話しながら進んでいきます。

すごい残雪です。
ここでちょっとしたハプニング発生です。
実は僕はだいぶ長いことコンタクトが片方はずれていて
見えないので距離感がつかみづらく
不快極まりなかったのですが
この状況で降りれるわけもなく我慢していたのですが
やっと見つけた浅瀬で近くにいた太郎さんに
「コンタクトつけてもいいですか?」と伝えて
ボートを降りて予備のコンタクトを付けました。
この時、太郎さんは一緒に停まってくれたのですが
もう一人、小森君はちょっと先にいたので
この事を知らずに先に行ってしまいました。
しばらくして僕と太郎さんは漕ぎだして追いかけました。
するとしばらく先で陸にあがっている小森君を発見!
どーしたのかなと思い近づいてみると水抜きをしていたので
僕と太郎さんは追い抜いていきました。
当然僕らに気が付いていると思っていたのですが・・・
あまりにも小森君が下ってこないので様子を見るために上陸して岩をよじ登ってみると
小森君が川をフェリーグライドで行ったり来たりしています。
「何遊んでんだよ」と僕と太郎さんは思いながら待っていたのですが
一向に止める気配はありません。
仕方なく笛を吹いて呼んだのですが
何か聞こえてるようではあるのですが
どうも様子がおかしいです。
僕は何度も何度も笛を吹きます。
太郎さんは指笛で合図を送ります。
そして小森君がボートを降りてボートからロープを出して岩をよじ登ろうとしていました。
ここで僕たちは気づいたのですが
どうやら小森君は僕らが下流にいることに気が付いてなく
上流で何かあったに違いないと思ったようです。
しばらくしてやっと気が付いたのですが
後で聞いたら
やはり僕らが下流にいることには気が付いていなかったようで
ホイッスルは聞こえるけど姿が見えない。
きっと上流で何かあったに違いないと思いよじ登ったそうです。
本当に死んだかと思った。といっていて
申し訳ないと思ったというエピソードなのですが
実はこれがのちに僕の命を救ったかもしれないエピソードになりました。

気を取り直して
ダウンリバー開始です。
結構巻き巻きです。

そして
あー
こんな瀬あったかも
なかなかの激流になってました。

それでもさすが小森くん
スライドしながらブーフ決めてきます。

結構落差あります。

そしてこの次の瀬がなかなかファンキーでした。

なんかもう訳がわかりません。

それでもうまくクリアしていきます。

油断できないですね。

今のはなかなか迫力あったねと
お互いをたたえあう二人。

ここからはしばらくのんびりな瀬が続いていきます。
景色もサイコーです。

限られた人しか見ることのできない絶景を見ることができる。
カヤッカーの特権ですね。

笑みがとまりません。

しばし絶景をお楽しみください。





幸せの滝

気持ちがよすぎてテンションもMAXです。

そしてポーテージセクション
頑張ってポーテージ
っと思ったら
がけ崩れで道がありません。
(もともと道ではないのですが)
どう考えてもこれ以上先には進めません。
上にあがるという選択をして
交代でルートを探しましたが
カヤックを持った状態で
この脆い崖を上るのは不可能と断念。
最後に上流側から大きく迂回するルートを小森君が見に行ってくれました。
2時間位立ったでしょうか。
そろそろタイムリミットというころに
小森君が戻ってきました。
カヤックを持ってこの時間からここを上がっていくのは不可能と判断して
断念しました。
ということでclass5のこの瀬を下るという判断になりました。

この写真の手前が狭い滝になっていて
そこを下ると写真中央の白いところ
そして写真中央やや上の大きい岩と小さい岩の間から
次の瀬が始まり
そこから先が巨大ホールの連続となります。
写真左にエディーがあり
そこに入れればOK
もし沈しても次の瀬に突入するまでに起きて
エディーに入れればOKかと思いチャレンジ。
※実際はめちゃくちゃ流速が早く沈したら即アウトな状態でした。

先ほどの写真の上流部
写真中央の岩と岩の間が滝になっています。
もちろん滝は見えないので下がどうなっているかはわかりません。

そこへ一人の勇者が!
とここでハプニング発生!
滝を越えて出てきたときに沈していて
何やら様子がおかしい?
と思ったら脱
どうやらスプレーが外れてしまったようです。
太郎さんと僕は
行こう
と決意し
まずは僕が滝を下ります。

クリアしてエディーキャッチ
太郎さんも無事にクリア
エディーでボートを降りて下流を確認すると
下流の岩の上に小森君の姿が
二人で安堵して
太郎さんが
「ここはポーテージして」
と言ったのですが
僕は絶対にここは下れる自信があったので
下ったほうが早い
下ろう!
と言って下り始めました。
まずは1つ目のドロップをブーフ
そして二つ目のホールに向けて漕ごうとしたその時!
左のパドルがスッカスカ・・・
えっ!
ブレードついてないし!!
瞬時に右漕ぎのみで対応したのですが
もはやなんにもできず巨大ホールへGO!
たぶんそこで沈して
右ブレードは生きているのでロール
と思ったのですが
待て待て
今チンする前にしっかりと息を吸ったし
まだ元気もある
ロールで起きたとしても片側のブレードで果たしてこの後のホール地獄を越えられるんだろうか・・・
と悩み
結果
脱を選択
そしてここからが地獄の始まり。
脱した直後に一度顔が出たのですが
そのあとはほとんど水の中
次に気が付いたのは
小森君が立っている岩の近く
その岩にどんどん寄っていくのですが
もしやシーブ?
と思うような流れに見えて
何とかよけようと必死でずらしてギリギリかわしたんですが
そのあとがさらに巨大ホール!
川底まで行って
上がってきて顔が出た瞬間に
グイグイ引き戻されて
もう一度川底へ
今度はライフジャケットが脱がされそうになり
必至で抑えてこらえます。
さすがに息も限界で
最後の力を振り絞って上に泳いで何とか脱出
その後、何とか岸にあがろうと頑張るのですが
エディーラインが越えられず
体力も残りわずか
何が何でも岩にしがみつかないと
ということで川底の岩を蹴って
ちょっとずつ岸に近づいてなんとか這い上がりました。
目の前はぐにゃぐにゃになっていて
これは脳に酸素が言っていないと思い
もうろうとしながらヘルメット、ライジャケ、ドライを脱いで倒れました。
が!
ここで一つ目のトラブルが頭をよぎります。
ここで二人に発見してもらえなかったら
本当に死んでしまう!
そこで来ていたドライが赤だったので
それを川沿いの目立つ岩場においてから
もう一度倒れました。
それでもやっぱり気になるので耳だけは澄まして
誰かが近づいてくるのを待ちました。
すると!
太郎さんがやってきて
「生きてて良かった」
そのあと小森君もやってきて
皆無事を確認しました。
よかったと無事を喜んでいる時間はありません。
日が暮れたらアウトです。
とりあえず僕が動けなかったので少し時間をもらって休みました。
かろうじて動けるようになったら移動開始です。
僕と小森君はカヤックは無く
泳いでいくしかありません。
といってももう二人とも泳ぎたくないので
ちょっと歩いては川を渡り
ちょっと歩いては川を渡りを繰り返しました。
カヤックなら大した瀬ではないのに
泳ぐとかなりきついです。
とにかく流速が早いので
いくら泳いでも岸にたどり着けません。
唯一の生き残り太郎さんにカヤックでサポートしてもらったり
唯一のロープで互いにサポートしあったりして
何とか下っていきました。
しかし二人とも体力の限界に来ていました。
そしてとにかく寒くて
このまま夜は越せない状況です。
休みたい
けど
日が暮れる前に脱出したい
3人で時間を調整しながら進みました。
そして先を行く二人から
「あった!」
とのこと

ついに現れました。
スノーブリッジ
スノーブリッジまでは泳ぐしかないとのことなので
頑張ったのですが
次にいつ停まれるのか
岸にあがれるのか
不安でしかないのですが
行かないと先に進めないので泳ぎます。

とにかく寒い!
スノーブリッジの周りはとにかく寒いです。
一刻も早くここから離れたいです。
そしてできれば泳いで行きたくない。
体力の限界と寒さで
かなり弱っていたので
上を歩く方法も考えたのですが
岩と雪の間は深い溝になっていて
とても上ることは不可能。
スノーブリッジをくぐっていくしかないということになりました。
太郎さんが一番体力を温存しているので
太郎さんがスノーブリッジを泳いで
僕がカヤックに乗り
スターンに小森君がしがみつき下る
ということになりました。
僕と小森君が先にスタート
とにかくバランスが悪く怖いのですが
後ろで小森君が
「大丈夫、大丈夫」となんの根拠もない言葉を言っていました。
バランスを取るために漕ぎ続けたのですが
漕げば漕ぐほど太郎さんとの距離が開きます。
後ろからも体力の限界を超えた小森君が
「どんどん行け!行くしかない!」
と行ってくるのでとにかく漕ぐ。
すると観光トンネルの終点が見えてきました。
さすがに太郎さんも待たないといけないので
エディーで停まります。
太郎さん、全くきません。
ちょっとやばいんじゃない?
二人で笛を吹きまくっていると
上流から声が!
太郎さん登場です。
太郎さんいわく
先がわからない状態で流されていくのはめちゃくちゃ怖い
とのこと。
でも、
もうちょっと頑張ってください。
ということで
さらにダウンリバーです。
バランスを崩しながらも何とか漕ぎ切って観光トンネルの入り口にたどり着きました。
このときの喜びは過去最高の・・・
といきたいところですが
疲労と寒さで
それどころではありません。
歩道まで上がりやすいところに移動していたら
小森君のカヤック発見です。
ぼろぼろです。
終わってみると
山道をポーテージラインを探してくれた小森君の足の疲労がひどく
僕のほうは意外と回復していて
ボートを担いで駐車場まで移動
何とか無事に脱出することができました。

真っ暗です。
本当にギリギリでした。
最後はおっさん3人で抱き合いながら
生還を喜びました。

今回のことで多くの方にご迷惑をおかけしました。
ブログは控えようかなとも思ったのですが
何かの参考になればと書いてみました。
今回の反省点はいろいろとあるのですが
一番は3人というパーティで1人に何かあった場合
ツアー、ダウンリバーは中止してそこから先はとにかく慎重に行動しないといけなかった。
ということだと思います。
小森君が泳いで
無事を確認した後
少しでもリスクがある場所はすべてポーテージして確実に下っていくという選択をできなかったことが一番の敗因です。
class5のツアーではこういうことはないのですが
プライベート、しかもこのメンバー
テンションも上がっていて
行けると判断したのですが
このときはすでに周りが見えていなかったんですね。
初歩的といえば初歩的ですが
自分にも我を忘れて周りが見えなくなることがあるとを肝に銘じて
注意していこうと思います。
パドルが折れたのはその戒めですね。

最後にご迷惑、ご心配をおかけした方には本当に申し訳ありませんでした。
そしてご協力いただいた方には本当にありがとうございました。
小森君、太郎さん本当にありがとう。
また一緒に川下りしましょう!

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